こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

ハートフル知恵袋、
第4回目は「根管治療と抜歯について」
テーマに書いてみたいと思います。

この話は本当によく聞きます。

「かかりつけの歯医者さんで

 根管治療をしていました。
   ところが、なかなか痛みが引かず

 半年ぐらい治療しました。

   最終的に抜歯しかないと言われました…」

ところで、抜歯の基準とは何なのでしょうか?

長期間、治療しても治らない。
だから、抜歯しかない…
他に打つ手がない、治療することができない…

概ねこのようにお考えかと思います。

抜歯は当然歯を抜く、取ってしまうわけですから
後戻りのできない処置です。

やはり、抜歯するということは理由が

明確でなくてはいけないと思います。

ただ、患者様からしてみれば理由が明確でも
なかなか納得のいかないこともあるでしょう。

抜歯の基準を我々はこのように考えています。

<抜歯基準>

根尖病巣が大きい場合
根尖病巣の大きさによっては外科的根管治療を

行っても歯を保存することが難しい場合があり、
抜歯に至るケースがあります。

・歯の動揺が大きい場合
・外科的根管治療を行っても予後が悪い場合
・根尖病巣がレントゲン写真上で1cm以上の場合
・排膿が止まらない場合


むし歯が大きく進行している場合

根管治療を行う上で唾液が根管内に入ってしまうと
無菌的な処置が行えません。

そのため、「隔壁」を作成しラバーダムを

かけられるようにして唾液の侵入を防ぎます。
 
     

しかし、虫歯が大きく進行している場合は
隔壁が作れないため根管治療を行っても
良い結果が得られない可能性があります。
そして、隔壁ができないということは

その後の被せ物を入れることができないということ

も意味しています。

これが、抜歯をしなければならない最大の理由と

言えます。

これ以外には、歯根破折という場合も抜歯適応と
考えるべきでしょう。

我々は歯を残すために最善の努力を

行っております。

しかし、様々な理由で抜歯に至ることもあると

思います。

それでも、ご安心下さい!

治療のレベルもマイクロスコープなどの

最新設備により、飛躍的に上がり、

そのことで抜歯と言われた歯も救うことが
少しずつ可能になってきました。

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科