こんにちは。
三鷹市 ハートフル歯科医院、ハートフルデンタルクリニック、三鷹ハートフル小児歯科歯科医院、
三鷹ハートフル矯正歯科医院を含む、
ハートフル総合歯科医院グループ 
歯科医師 本山です。 

 

今回は、「歯根破折」について書きたいと

思います。

 

歯根破折とは垂直的もしくは水平的に

歯が割れている状態です。

原則、歯の保存は不可能な状態です。

しかし、破折しているかどうかは

視認によってしか確認できませんが、

その状態が最初にマイクロスコープによって

根管内に確認できる場合と

外科的処置によって確認できる場合があります。

 

今回の症例は後者になります。

 

 <症例⑪>

75才  女性

主訴:右上第一小臼歯に違和感がある。

 panorama

 初診時のレントゲン写真です。

 右上奥歯にはブリッジが入っています。

 このようなケースは“歯根破折”も視野に入れて

 治療を行なっていきます。

 破折を確認した場合、状態にもよりますが

 保存困難な可能性があります。

 

 kontityu 

 根管治療中です。

 根尖付近にあったsinus tract(瘻孔)も

 過去に充填されてあった充填材を除去し、

 清掃・消毒を行っていくと

 消失していきました。

 しかし、違和感はなかなか消えませんでした・・・

 

 micro

 根管内をマイクロスコープにて確認。

 内部には破折を疑うような破折線は

 ありませんでした。

 根管内の清掃状態もマイクロスコープ下にて

 確認後、根管充填を行うことにしました。

 

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 根管充填後です。

 側枝まで根管充填できています。

 しかし、数日後根管充填後消えていた

 sinus tractが再び現れました・・・

 

 hasetu

 患者様の同意の元、外科的根管治療

 行うことにしました。

 歯肉を切開し剥離すると、はっきりと破折線が

 見えてきました。

 原因はやはり“歯根破折”でした。

 ブリッジによる過重負担が長い年月とともに破折を

 引き起こしたのではないかと推測しました。

 

 今回のケースは根管内には破折を

 確認できませんでしたが、

 根管外には破折が認められ、それによって

 予後不良な状態を起こしていたケースでした。

 この患者様の場合は外科的アプローチにより、

 破折線付近を清掃し、スーパーボンドにて外側からも

 封鎖しました。

 現在、経過観察中です・・・

 

 神経をとった歯は神経がある歯と比べると、

 脆弱であると言われています。

 このような状態の歯にはブリッジではなく、

 欠損部には隣接歯に負担のかからない

 インプラント治療を行い、根管治療後の歯は

 単独の被せ物が最適ではないかと

 私は根管治療を行いながら

 いつも患者様にお話しています。

 

 “すべては患者様の笑顔のために”

 今後ともよろしくお願い致します。 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科