本山先生エンドマスターへの道

2013.05.27更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

東京国際フォーラムで4日間に渡って行われた

"第9回世界歯内療法会議"に行ってきました。

   

私は最終日だけでしたが、
多くの先生方が訪れており
会場は熱気に包まれていました。

世界歯内療法会議とは、
IFEAが3年に1回開催するもので、
エンド(根管治療)の世界大会みたいなものです。

今回の開催地は日本ということで、
実は日本では初開催なのです。

    

   

ちなみに、講演は全て英語です。

もちろん、通訳レシーバーを
耳につけてですが・・・(笑)

私が興味深いと思った講演は2つありました。

一つはUCLAの小川 隆弘先生の講演でした。

演題は、"光機能化により可能となる次世代の
組織再生とインプラント治療、
エンドドンティクス(根管治療)との共有戦略は"
というものでした。

光機能化とは、光によりインプラント体の表面を
洗浄し、最適化を行い,
そして、性状を超親水性に変えると
いうものでした。

   

光機能化により、3~20倍の
オッセオインテグレーションの
スピード化が起こり、
治癒期間の短縮が起きていました。

オッセオインテグレーションとは、
結合組織を介在することなくチタンと骨が
直接結合することです。

次世代の治療のお話でした。

これを、根尖病巣による骨吸収にも
応用できるのではないかというもので、
現在も研究を進めているそうです。

もう一つは、前回のブログでも触れた
シーラーのお話です。

カナダのWayne Pulver先生の講演でした。

演題は、"根管充填用シーラーへの
バイオセラミック技術の利用"
というものでした。

バイオセラミックスシーラー(BCシーラー)という
シーラーのお話でした。

   

BCシーラーの特徴として、

①pH>12
②X線不透過性
③細胞毒性が低く、生体親和性が高い
④粒子が小さく、流れが良いので、
  吻合部まで流れる
⑤化学的に安定している
⑥抗菌作用がある
⑦HA(ハイドロキシアパタイト)結合能がある
⑧水分含有があった方が良く、結合強度が高い
⑨シリンジタイプなので、操作性が良い
⑩硬化時間も3~4時間と操作時間にも余裕がある
⑪根尖から出ても、術後疼痛がない

    

   

MTAと同等の性能の素晴らしさをもっていることが
わかります。

ただし、残念なのはまだ日本には導入されていない
ということです。

非常に興味深かったです。

有意義な楽しい時間を過ごさせていただきました。

   

    

   

写真は、お昼に行われていたテーブルクリニックと
ポスター会場です。

会場は、すごい熱気で非常に
盛り上がっていました。

これだけ多くの先生方が根管治療に
情熱を燃やしているのをみて
私もいい刺激を受けました。

力をもらった気がします!

また、明日から日々の診療に力を注いでいきたいと
思いました。

投稿者: 本山 直樹

2013.05.17更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は、根管充填の話をさせていただきたいと
思います。

皆さん、根管治療というとどこまでを
根管治療とお考えでしょうか?

根管治療というと根管の清掃と思う方も
いらっしゃるかと思います。

実は、根管治療とは根管の清掃で終わりではなく、
根管充填という根管にお薬を詰めるところまでを
言います。

根管充填には、根管充填材というものが
必要になります。

よく根の中にお薬を詰めるというのは、
根管充填材のことを指しています。

根管の封鎖には、ガッタパーチャというものが
主流になっているのですが、
ガッタパーチャは単独の充填材として
使うことはできません。

接着性がないからです。

根管腔を閉鎖するためには
接着性が必要となりますので、
ガッタパーチャはシーラーという糊のようなものと
組み合わせて使うことによって
成功をもたらすことができます。

   

今回はこのシーラーについて
触れてみたいと思います。

ハートフル歯科では最近、"AHプラス"という
シーラーを導入しました。

ドイツでは50年以上に渡って広く支持されて
いるものです。

   

シーラーもそれぞれ特徴をもっており、
様々な種類があります。

根管充填材の臨床的要件に、

①生体親和性
②形状安定性
③封鎖性の維持
④X線不透過性(X線に写るということ)   

の4つであると言われています。

AHプラスは、理想的な根管充填材の条件の
大半を満たしており、
1992年にヨーロッパで導入されましたが、
それ以来長期的な封鎖性を示しており、
非常に生体適合性もよいことが基礎研究、
臨床研究でも示されています。

以上のことから、根管充填に対して好適な
シーラーと言えるでしょう。

今回は、シーラーについて
お話させていただきましたが、
これからもハートフル歯科では根管治療について
使用している材料や器具などについて
触れていきたいと思いますので、
よろしくお願い致します。

"すべては患者様のために"

ハートフル歯科では、常に正しい医療というものを
考えています。

いつも最新の材料や器具などを導入してくださる
理事長・ミナ先生の思いを胸に、
これからも正しい医療を提供していければと
思います。

ありがとうございます。

投稿者: 本山 直樹