本山先生エンドマスターへの道

2014.03.23更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

第6回藤本研修会が終了しました。

今回で最後の会となり、
1年間本当に多くの気づきをいただけたことは、
自分にとって、大きなプラスとなりました。

石井先生、牛窪先生、尾上先生、
藤本研修会関係スタッフの方々には、
本当に感謝しております。

1年間、ありがとうございました。

最終回は、エンドコース受講生全員の
ケースプレゼンテーションとなりました。

   

緊張の中、無事終えることができました。

全員のケースプレゼンテーションを
聞かせていただくことで、
今まで教わったことを思い出しながら、
非常に有意義な時間を過ごすことができました。

また、石井先生、牛窪先生、尾上先生から
一人一人、的確なアドバイスをいただきました。

先生方の厳しくも、やさしさのあふれるご指導に
この会を受講させていただいて、
本当に良かったと心から思いました。

先生方の熱い思いを受け止めて、
自分も歩みを止めず、
これからも走り続けたいと思っております。

   
 

無事、修了証をいただくことができました(笑)

   

"すべては患者様の笑顔のために"

そして、

"全国の根尖性歯周炎の予防のために"

今後とも、よろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2014.03.07更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

ハートフル歯科では、
根の再治療でお悩みの患者さんが
毎日大勢来院されます。

ところで皆さん、再根管治療が多いのは
なぜだと思いますか?

それは、神経をとる治療の時に基本コンセプト
(ラバーダムなど)を守らずに
治療が行われてきたから
ではないでしょうか。

根管治療には、抜髄と言われる初めて
根管内に治療器具を入れる
イニシャルトリートメント
(Initial Treatment)と、
過去に何度か器具操作が行われた
再根管治療(Retreatment)があります。

根管治療の専門医の先生方でさえ、
再根管治療の成功率を
上げるのは困難であると言われています。

なぜなら、相手は目に見えない細菌であり、
細菌の持つ強さであったり、
根管自体が複雑な解剖学的形態をしている
ことなどが挙げられます。

しかし、神経をとるという最初の根管治療の
成功率を上げることは、
難しいことではないのです。

ただ、それでも神経はできればとりたくないと
思いませんか?

歯の長期予後を考えるのであれば、
神経は保存されている方が、
残存歯質量は確保されるので歯の寿命は
長くなると言えるでしょう。

そこで今回は、
Vaital Pulp Therapy(生活歯髄療法)について
書きたいと思います。

以下、VPTと略させていただきます。

歯髄の生活度を維持させるための歯科治療、
予防的歯内療法として知られています。

一言で言いますと、

"神経を保存できる治療法"ということになります。

VPTとして、5つの方法があります。

①間接覆髄法

②暫間的間接覆髄法

③直接覆髄法

④部分的断髄法

⑤断髄法

これらは、大きく2つに分けられます。

神経が出ていないタイプと出てしまったタイプに
分けられます。

神経が出ていないタイプは、①と②になります。

神経が出てしまったタイプは、
③と④と⑤になります。

VPTを成功させるためには、
いくつかの条件が必要となります。

まず、一つ目としては
神経が生きているということ。

次に、痛みがないということ。

最後に神経が出てしまった時に、
止血ができるということ。

最低でもこれらの条件が整えば、
成功率は上がると言われています。

もちろん、術者側としては
無菌的環境(ラバーダム)、
滅菌器具の使用は
絶対条件となります。

神経が出てしまった、
イコール神経治療というのは、
間違った治療ではありません。

しかし、神経が出てしまったけれど、
条件が整えば神経を保存する
ことができるとすれば、再根管治療で悩む
患者さんはもっと少なくなるのでは
ないでしょうか?

神経が出てしまったタイプの違いは、
神経が出てしまった深さの問題だけです。

同様の術式と生物学的反応、
治癒の機序は同じです。

それでは、この3つの中から選択する場合ですが、
直接覆髄法は封鎖性の問題、テクニカルな問題から
成功率はあまり良くなく、長期予後は一番悪いと
言われています。

選択するならば、部分的断髄法

もしくは断髄法(Pulpotomy)が良いでしょう。

今回は、VPTの中でも部分的断髄法について、
実際の症例を交えながら
お話させていただきたいと思います。

<症例⑤>
30代 女性
主訴:左下奥歯
   歯が欠けて、穴があいている。
   物がつまる。痛みはない。

    
    
    
    

                                                                                     
このレントゲンを見ると奥歯と奥歯の間に
大きなむし歯があります。
神経の入り口に近接しています。
抜髄(神経をとる治療)になりそうです。
歯髄診査を行うと、正常で神経は生きています。
そして、自発痛はありません。
部分的断髄法の適応と診断しました。



               
                   

神経の入口までむし歯があり、
神経が出てしまったので、
断髄したところです。



                  

止血を確認し、MTAを入れたところです。
その後、レジンにて封鎖しました。



           
                   

レントゲンにて、
部分的断髄法の状態を確認しました。
次回時に、歯髄診断を行い、
痛みなどの有無を確認します。
そして、リエントリーして、
MTAの硬化を確認します。
問題なければ、セラミックによる
1DAYトリートメントを行います。


最後に、VPTは術前の診査、
そして術中・術後の
Infection Control(感染対策)が
非常に重要です。

正しい治療は、成功率を上げます。

全てにおいて、予防は大事です!

根管治療でお悩みの患者さんのお力になれればと、

ハートフル歯科一同、
全力でお応えできればと思います。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹