本山先生エンドマスターへの道

2014.10.31更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は開口量が少なく、かつ弯曲している
(根管が曲がっている)根管における
神経治療について書きたいと思います。

<症例⑦>
20代 女性
主訴:右下奥歯
   歯が痛い。

   

<1回目>

右下第2大臼歯における
神経の部分的壊死と診断しました。

ちなみに部分的壊死の時が
一番痛みがあります。

患者さんの口腔内を確認すると、
開口量が少なく
治療器具も操作しにくい状態であり、
また歯が低位の萌出状態でした。

この場合ラバーダムがかかりませんので、
レジン(歯と同じような色をしたプラスチック材料)
にて歯の周りに引っかかりをつけて、
ラバーダムがかけられるようにしました。

これを隔壁といいます!

しかし、この患者さんは麻酔が大変効きづらく、
1回目は麻酔が効かない状態からの
お互いに必死の治療となりました。

<2回目>

前回治療後から帰宅後、
痛みが続いたそうです。
薬を飲んでも、夜中に何度も起きるような
状態とのことでした。

恐らく、神経が全部取りきれていなく
残髄(神経が残っていること)していることが
予想されました。

今回は髄腔内麻酔
(神経に直接麻酔をすること)により、
何とか麻酔を効かせることができました。

やっと、根管治療が出来る環境が整いました。

マイクロスコープ下にて、再精査しました。

すると、樋状根管の一部と弯曲根管に、
残髄を見つけました。

    

   

そして、除去。

結果、痛みが消えました!!

<3回目>

細い番手のファイルにて、
慎重に機械的拡大を行い、
弯曲根管に根管充填を行うことができました。

   


歯科の治療に簡単な治療はないと、
常日頃思います。

大事なことは基本コンセプトを守ることです!

ラバーダムによる無菌的処置、
マイクロスコープによる精密な治療。

ラバーダムをしないことは唾液に苦しみ、
根管内に細菌を入れてしまい、
再治療のリスクを上げてしまいます。

また、マイクロスコープがなければ
痛みの原因も分からず、
残髄している状態を
見逃してしまうかもしれません。

ハートフル歯科では、
基本コンセプトを守り、
かつ最先端の設備を駆使することで、
患者さんの歯を守るために全身全霊、
患者さんの声にこれからも応えていきたいと
思っております。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2014.10.28更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今日、「シルバーポイント除去」という
珍しい治療がありました。

現在の根管治療では、
根管充填にはガッタパーチャポイントという
ゴム状のものを使用します。

今日、来院された患者さんの歯には
シルバーポイントという銀の棒が
入っていました。

   

シルバーポイントとは、
銀99.81%を使用した根管充填材です。

   

私は見たことがありません。
教科書でしか見たことのないものです・・・

昔に行われていた根管充填の方法で、
今では非常に珍しいのではないでしょうか。

シルバーポイントは除去が難しいので、
再治療が困難と言われています。

しかし、マイクロスコープが再治療を
可能にしたのです!

根管に入っているシルバーポイントは、
破折したファイルを除去するのと
同様の方法で除去できます。

金属の棒の周りを削り、
マイクロスコープ下で
超音波ファイルを使用して
振動をかければ除去可能です。

   

マイクロスコープは根管治療において、
今や必要不可欠なものと断言できます。

ハートフル歯科では、
根管治療を行う際に
マイクロスコープを覗かない日はありません。

基準がマイクロスコープに変わり,
治療レベルが上がりました。

下田先生も仰っていますが、
最先端の設備は、
治療の質を物凄く上げてくれます(笑)

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2014.10.04更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回も症例検討会について
書かせていただきたいと思います。

第4回症例検討会は「根管洗浄」について、
野田先生からのプレゼンテーションとなりました。

野田先生も井上先生に続き、
非常に優秀な先生です。
普段は、小児歯科での勤務が多いですが、
成人の治療もしっかり行うことができる
ハートフル歯科の中核を担う先生です。

それでは、野田先生よろしくお願いします。


こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 
歯科医師 野田 裕亮 です。

今回は「根管洗浄」をテーマに発表しました。

   

根管洗浄というと一見、
ただお水で洗っているような印象を受けますが、
それは大きな間違いです。

根管治療は前回の機械的拡大、
今後の発表でも出てくる根管貼薬、
根管充填までが大まかな治療の流れとなります。

その中で重要になってくるのが根管洗浄です。

機械的拡大を行うと、
削片の中には細菌や汚染物質が含まれます。
それが堆積するとスメヤー層という
汚染された層が根管内に
へばりついてしまいます。

それが除去できなければ、
いくら根管治療を進めても、
きれいな根管充填を行っても
予後の良いものとは呼べないでしょう。

根管洗浄剤といっても数種類もあり、
消毒効果の強さも様々です。
中には消毒効果の強さのため、
使い方を誤ると強い炎症が
出てしまうものもあります。

当院で行っている根管洗浄剤は
Drプラス(電解機能水)を用いております。

   

当院に通われている方はご存知かと思います。
診療前にうがいしていただいたり、
歯周病予防や治療に用いている水です。

治療用に濃度を濃縮したものを
根管治療では使用しておりますが、
最大のメリットは体に害がないこと。

食塩水を電気分解しているものなので、
体には全く悪影響を及ぼしません。

根管内の汚染物質と反応すると
効果が減りやすい性質がありますが、
マイクロスコープで確認しながら
超音波振動を用いることで
これらをカバーすることが出来ます。

   

患者様に負担のない医療、安心安全に行える治療。

ハートフル歯科が目指している

最も大切なところです。

根管洗浄は、
機械的拡大と共にしっかり行うことで
根の病気を早く治すための
近道へとつながります。

根管治療において欠かすことの
できない非常に重要な部分と
言えるのではないでしょうか。


野田先生、ありがとうございました。

次回は、根管洗浄について
今回のプレゼンをふまえて
Dr全員で議論をかわしながら、
ハートフル歯科における
ベストな方法を模索していく予定です!


"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹