本山先生エンドマスターへの道

2015.06.11更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は根管治療の話題ではなく、
「歯がしみるについて」

新しいCAD-CAMの話を絡ませながら
書きたいと思います。

まずCAD-CAMとは、
computer aided design/computer aided manufacturing

コンピュータを利用し,設計・生産を一貫して行う技法のことを言います。
CADはコンピューターによる設計,
CAMはコンピュータによる製造の意味です。

下田先生がよく仰られています。

「デジタル化の波が必ず進んでいくと...」

私は根管治療だけではなく、実はセラミック治療も行っています。
根管治療後の被せ物についても、
何回かお話しさせていただいたと思います。

私も月に50ケース近くセラミック治療を

行っています!

ハートフル歯科には、Sironaのセレック

ヨシダのトロフィーという
2種類のCAD-CAMがあります。

私もハートフル歯科に勤務して

もうすぐ6年になりますが、
セラミックも一体どれだけの本数削ったのか

分かりません...(笑)

今回は最近、導入したばかりのトロフィーについてふれたいと思います。

トロフィーは現在、ハートフル歯科北口院で

稼働しています。

技工士の本田さんと一緒にトロフィーで

セラミックをデザインして
ミリング(ブロックを削ること)したものを
患者さんの口腔内にセットさせて

いただいています。

   
    トロフィーCAMです。
    ミリングマシーンです!

   

   

以前までセラミック治療を行った後に、
少数ですが痛みやしみるといった症状を訴えられる
患者さんがいらっしゃいました。

ハートフル歯科は基本担当医制ではないため、
他の先生の治療後に私が診ることもあります。

その中には症状が強くなってしまい、
神経治療にまでなってしまうこともありました。

むし歯が神経の近くまであったものは、
そのような症状も多少起こり得る

可能性がありますが、そうではない状態のものなのに症状が出ているのは、

「なぜなのだろう?」と日々考えさせられることがありました。

歯がしみるメカニズムは、
実はまだしっかりと解明されているわけでは

ありません。

しかし、有力な説としては「動水力学説」という

ものがあります。

動水力学説とは、歯の内部には液体で満たされた

細い管があります。
細い管の中に神経の細胞があり、

液体が流れを起こすことで
その細胞が刺激され痛みを感じるというものです。

例えば、0〜4℃に近い冷たい水が歯に

触れた場合に体温と同じ36℃位に保たれている

歯の内部の管の中の液体との温度差により、

歯の内部の液体に体積変化や
圧力変化を生じます。

その結果、液体の流れが生じます。

そのため、「冷たい」という刺激を感じるという

わけです。

甘いものではしみるが、塩辛い物ではしみない

というのを聞いたことがあります。

それは、なぜなのでしょうか?

お菓子などの中にある砂糖は

かなり高濃度でなければなりませんが、
塩辛い味は塩分が低濃度でも

感じることができます。

そのため、濃度の濃い甘い物の方が

浸透圧の関係で歯の内部の液体を動かしやすいと

いうわけなのです。

むし歯を除去する過程で歯を切削した場合、
象牙質を多量に切削することで、
象牙細管が露出して神経を刺激します

これを防ぐことはできないだろうか...

ある日、技工士の本田さんが私にすすめてくれた

ものがあります。


最近、私はこれを使用しています。

知覚過敏抑制材

"ディセンシタイザー"

   


分かりやすく言えば、しみ止めの薬です。

以下のような特徴があります。

・リン酸四カルシウムと無水リン酸水素カルシウム

 が主成分の知覚過敏抑制材です。

・硬化後はハイドロキシアパタイトとなるため
 生体親和性に優れています

・象牙細管の封鎖性に優れているのみならず、
 処置後の接着操作への影響も少ない材料です。

・水硬性の材料なので光照射不要です。


ディセンシタイザーを使用するようになり、
私の中では"しみる"というような症状は

なくなりました。

一つ症例をお見せします。

この患者さんは、左下第一大臼歯がしみるというのが主訴でした。
銀歯を外して、セラミックに変えることに

しました。
CAD-CAMは、トロフィーを使用することに

なりました。


   
        術前です。
    患歯には、大きな銀歯が入っていました。
    赤い丸印部分のところは

    隙間があいており、
    銀歯の不適な状態でした。


   
    トロフィーのCAD画面です。
    銀歯を除去した後の形成画面です。
    歯牙にはディセンシタイザーを

    塗布しました。


   
    CAD画面上でのデザイン終了後です。


   
        術後(set後)です。

医療に関しては、使用する器具や材料によって
診療レベルを大幅に上げてくれることがあります。

ハートフル歯科では、最新の器具や歯科材料に

アンテナを立てながら、その中から

自分たちでよく吟味して
使用するように心がけています。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.10更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回も前回からのZEISS Forumの続きです。

今回で最後になります。

今回のZEISS Forumに参加しました。
最大の目的は、秋山先生の講演を聞くことだったのです。

5.秋山先生

「The Microscopic Caries Treatment
-The Micro Crack Repair Technique-」


秋山先生のセミナーには、4/29のGCセミナーにも参加してきました。

我々は、顕微鏡を使用して根管治療を行う場合に

ミラーに写る根管を顕微鏡をとおして見ることで

拡大された根管を見ることができます。
 

   覗いているところです。



   

根管治療はミラーを用いた治療で

ほとんど問題ありませんが、
その他のむし歯治療や歯周病治療、
支台歯形成やメインテナンス処置などは、
顕微鏡を使用してのミラーを用いた

ミラーテクニックは困難であり、

その適応ではないと仰られていました。


なぜならば、上顎ミラーは前後が逆になります。
下顎ミラーは上下前後が逆になります。

つまり、ミラーテクニックは実際の動きと
ミラー像の動きが逆になるために、
ミスが起こりやすいと言えます。

また、ミラーを持つことは片手が

ふさがるということでもあります。

片手操作になることで、リスクが上がるということなのです。

助手も術者のミラーにエアーをかけるために
助手も片手になります。

そして、ミラーテクニックは常に振動します。
焦点が合わないために、目に悪いと

言えるでしょう。
ミラー越しに見るために、見える範囲がミラーの

直径にも制限されます。

まとめると、エンド(根管治療)は

ミラーテクニックの適用であるが、
エンド以外に使用するのは、危険であるということなのです。
 

秋山先生は

"The Micro Endoscopic Technique"

考案され、ツァイス社のOPMI pico Mora Interfaceの可動域を利用して、

口腔内を顕微鏡により"直視"することを

可能にしました。


 
   

顕微鏡による強拡大により、今まで難しかった

診断が可能になったのです。

カリエス(むし歯)治療には、

手術用顕微鏡を応用した
The Micro Endoscopic Techniqueが必須であると言えます。

カリエスは、エナメル質から脱灰するパターンと
マイクロクラック(微小なひび)から感染する

パターンがあります。

全てのカリエスが
マイクロクラックによる原因というわけでは

ありませんが、マイクロクラックの幅は

平均10μm(最大50μm)
ミュータンス菌の大きさは、1μm

言われています。

マイクロクラックの下には、転移したカリエスが

多くあります。
黒いからむし歯ということには、

EBM(科学的根拠)的に相関関係はありません。

今回、秋山先生は以下の方法について
講演して下さりました。

隣接面の初期カリエスの診断法として、
"The Micro Window Shopping Technique"

そして、新しいカリエスの治療法として
"The Micro Crack Repair Technique"

また、新しいカリエスの治療用

インスツルメントが、今回のZEISS Forumで

初めて発表されました。


秋山先生のコースには、今年2回参加させて

いただきます。
参加できることが、今から楽しみで

仕方ありません(笑)

教えていただいたことを、臨床の現場に生かせて

いけたらと思います。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.09更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

前回のZEISS Forumの続きです。

ここからは、歯科の先生方の講演について
書きたいと思います。

2.井澤 常泰先生

「Endodontic Microsurgery
"臼歯部の外科的根管治療を成功させるには"」

テーマに講演して下さりました。

マイクロスコープは、
マイクロサージェリー(外科的根管治療)の適応範囲を広げてくれたと仰られていました。
どのようなことかと言いますと、
以前は前歯部での外科的根管治療が

多かったのですが、今では前歯部から大臼歯部まで

行えるようになったということなのです。

そして、CTが術前の診断力も大幅に

アップしてくれました。

       "マイクロスコープ+CT"

   
    ハートフル歯科のCT画像です。
    右上第一大臼歯です。

   
    根の先に病変があります。
    歯根端切除術の適応可能かどうか

    解剖学的に診断します。

通常のレントゲンだけでは3次元的な

骨の厚みであったり、解剖学的構造(上顎洞など)の

複雑さは分かりません...

1992年、AAE(アメリカ歯内療法学会)の

サンフランシスコ大会で初めて

顕微鏡を使用したマイクロサージェリーの発表が
行われたそうです。

しかし、当時の顕微鏡の動きは制限がきつく、
動きが悪かったそうです。

大臼歯部は特にやりにくかったとのこと...

現在のマイクロスコープは、動きも良くなり
直接視る、直視を可能にしました。

MB2根管の見落とし、イスムスなど解決が難しい

大臼歯部は外科的根管治療が必要であると

仰られていました。

根管があかない、しかし根尖病変がある。
症状があるのであれば、
やはり外科的根管治療が必要だそうです。

ほとんどの根管治療において、
レッジが形成されやすく、
レッジは再治療の原因になりやすいと

言われています。

レッジというのは、本来の根管と異なる方向の切削により形成される窪みのことで、
湾曲根管において起こることが多いと

されています。
本来の根管に到達することを困難にするので、
術者はレッジを起こさないように
注意が必要であると仰られていました。

外科的根管治療を行う場合は、
直視が大事であり、なるべく水平になるように
ポジション二ングを設定することが

大切であるそうです。

やはり、舌側の根管はアプローチが

難しいそうです。

アプローチの仕方で難易度が変わります。

井澤先生もいろいろとアプローチの仕方を
熟慮されながら処置を試みているそうです。

また、上顎大臼歯の口蓋根の外科的根管治療は
難しいことが大いに予想されるので、
レッジやトランスポーテーションを起こさないように通法の根管治療を確実に行うことが

大事であると強く仰られていました。

3.木ノ本 喜史先生

「Eighteen years of experience in

 micro-dentistry -Progress and   

 harmony」

大阪の吹田市でご開業されているそうです。

修復エンド(根管治療)→マイクロDDTへと
ご自身の診療スタイルが変遷していったと

仰られていました。

木ノ本先生はマイクロスコープの使用経験が18年を超えたそうです。

DDTというのは、
ダブルドライバーテクニックの略で
メタルコアの除去方法です。

ハートフル歯科の野田先生も日本歯科大学の

生涯研修で先日、教えていただいたそうです・・・

メタルコアにスリットを入れて、
マイナスドライバーを差し込み、左右逆向きの回転を加えます。

コアの大きさや残存歯質量に関係なく、

応用可能とのことでした。

また、超音波スケーラーを使用した
ダブルバイブレーションテクニック(DBT)というのもあるそうです(笑)

スクリューポスト、ADポストに適用とのこと。
右手にエアスケーラー(注水あり)
左手に超音波(注水なし)を用いて行うそうです。

両方のテクニックともユニークな方法で

驚きでした・・・

4.石井 宏先生

「A Compilation of Endodontic Cases」


石井先生には、藤本研修会のエンドコースで

大変お世話になりました。
石井先生は、歯内療法専門医として

ご自身の記憶に強く残っている症例を
ケースプレゼンテーションとして講演して

下さりました。

その中でも非常に気になったのが、
"根尖孔外感染"というものでした。

石井先生が一番頭を悩ませたそうです・・・
歯根端切除術まで行ったのですが、
経過を追っても、病変の改善が見られず
再歯根端切除術を行ったそうです。
その際に、根尖にカビが生えているような

状態だったそうです。

はっきりとした原因が分からず、

大変苦労されたとのことでした。

但し、石井先生はこのようにも仰られていました。

「原因を除去すれば、体が勝手に治してくれる!」

「原因を常に考えることが大事である!」

当たり前に聞こえるこの言葉は、非常に胸の奥底に響きました。

久しぶりに石井先生のお話を聞くことが

できたことは今回のセミナーに参加できて、

とても良かったと思いました。
根管治療の第一線でご活躍されている

石井先生の講演は自分にとっても

非常に参考になりました。

貴重な御講演ありがとうございました。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

さらに、次回に続く・・・

投稿者: 本山 直樹

2015.06.08更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

6/7(日)に東京のサピアタワーで行われた
Carl Zeiss社主催のZEISS Forum
井上先生と一緒に参加してきました!

   

Carl Zeiss社はドイツのイエナに本社を構える
有名な顕微鏡メーカーです。

6つの事業分野に分かれているそうです。
半導体、②3次元測定、③顕微鏡、④医療技術
眼鏡レンズ、⑥カメラ・双眼鏡・プラネタリウム

100年以上にわたる医療技術を持ち、
イノベーションリーダーカンパニーと

言われています。

日本との関わりを歴史上で紐解くと
日露開戦時、東郷平八郎が
ツァイス社製プリズム双眼鏡を手に
指揮をとった逸話があるそうです。
砲弾の着地の距離を確認していたとのこと...

ちなみに顕微鏡ができた時は、
日本はまだ明治維新の前であったそうです。

細菌学のコッホもツァイス社製の顕微鏡を
使用してノーベル賞を受賞したそうです。

我々に馴染み深いのは、外科用手術顕微鏡
"マイクロスコープ"です。

私も根管治療でお世話になっています(笑)

ハートフル歯科でも南口、北口合わせて
3台のCarl Zeiss社製のマイクロスコープが

あります。

日本においては顕微鏡の歯科への普及が

まだまだであり、Carl Zeiss社製のもので

1,500台程度だそうです。

今回行われたZEISS Forumでは
9名の著名な先生方が講演して下さりました。
会場が別れていたので、
全ての講演を聴くことはできませんでしたが、
5名の先生方の講演を聞くことができました。

1.市川 一夫先生

最初の講演は、「顕微鏡その過去と未来」

題しまして中京眼科 視覚研究所所長の

眼科医の先生の講演でした。

眼科の手術に顕微鏡は必須とのことでした。
顕微鏡は、白内障の手術など微細手術の一助を

目的とし、サージカルルーペでは

明るさの不足と困難な姿勢を

強いられるとのことで、
歯科と似ていると感じました。
医科と歯科で分野は違いますが、
非常に興味深く聞かせていただきました。

耳鼻咽喉科用に手術顕微鏡としてOPM1という

名前で発表されたのが世界初だったそうです。

実体顕微鏡の基本構造は平行光を採用し、
現在も変わらなく、固定倍率からズーム式に

なることで術者が目を離さずに

集中できるのでスピードの向上にも

つながっていったそうです。

市川先生は最高で1日108件の白内障手術を
行ったことがあるそうで、最高記録だそうです(笑)

レンズには収差というものがあり、
歯科では歪曲の改良が重要であり、
ツァイス社製の顕微鏡は光学系の改良が
しっかり行われているそうです。

術者の年齢が上がると
加齢とともに色合いの認識が落ちるそうで
より良い照明系、色補正ができているものが
良いと仰られていました。

顕微鏡もプレミアムな時代へ進化し、
顕微鏡に術前の診査から、
切開、挿入軸のアシストガイドを組み込むことで
ガイドをもとに手術ができるとのことでした。

顕微鏡は、
教育のためにも使用できます。
モニターを見ながら、
スタッフだけで状況に合わせて動くことができ、
また手術記録としても残せますので、
手術の画像を患者や家族に見せることができ、
信頼関係も構築できます。

"情報共有ができる"というのが、
医療の面で非常に効果的であると感じました。

そして、年齢が上がれば目も悪くなっていきます。
マイクロスコープは、術者の寿命を延ばすこと

できます。

これは、顕微鏡の最大の恩恵ではないでしょうか...

私は市川先生の講演を聞いて、

改めて強くそう感じました。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

次回に続く・・・

投稿者: 本山 直樹

2015.06.06更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回で8回目になりました。

今回のテーマは、根管治療を行っていく中で、
よく患者さんから質問されたり、
お話しする内容の一つです。

第8回は、「根管治療とひびについて」
書きたいと思います。

患者さんからこのようなお話をよく聞きます。

「治らないのは、もしかしたら歯にひびが

 入っているからかもしれない・・・」

「ひびがあるから抜歯になるかもしれない・・・
 CTがある歯科医院に行って診てもらった

 ほうがいい・・・」

このような内容を、通院していた歯医者さんで

言われたそうです。

患者さんと最初にお話しすると、次のようなことを言われます。

「CTを撮って、ひびがあるか確認して

 欲しい・・・」

ここで大事なことは、ひびはCTで全てを把握することはできないということなのです。

特に初期のひびは、レントゲンでは見つけることは
困難と言えます。

また、CTの場合は金属のアーチファクトという

ものがあり、分かりやすく言えばレントゲン像が

荒れてしまい、見たい部分を見ることが

できなかったりします。

CT撮影する時は、被せ物や土台、根管充填材などを除去してから撮影することが必要です。

ここで誤解しないでいただきたいのは、
CTがダメなものであると言ってるわけではないということです。

それだけ、ひびの診断は難しいと思って下さい。

結論としては、
正確なひびの診査は、"視認"  
目で直接見て確認すること
でしか
分からないということなのです。

根管治療中にひびが見つかった場合、
マイクロスコープによる画像を
患者さんに必ず見せるようにしています。

画像は説得力があります!

ひびがあったり、大きなひびで保存不可能な
場合も画像によって、前向きに話をすることが
できるのです。

ひびがあるかもしれない・・・といった疑いだけで
抜歯をしなければいけないというのは

イヤなものです。

"ひび"に関しては、本当に患者さんから

問い合わせが多くあります。

お悩みの方は、是非一度ご相談下さい!

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.06更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

最近、ハートフル知恵袋に力を入れています(笑)

それでは、今回は第7回

「根管治療の手順について」
書きたいと思います。

今はインターネット、スマホ社会なので
知りたい情報はすぐに調べられますよね。

来院される患者様のほとんどは
とても良く調べていらっしゃる方が多いので、
驚かされることもあります。

しかし、根管治療について
イマイチ分からないという方もいらっしゃいます。

そこで、今回は根管治療の手順というか

流れについて改めてお話ししたいと思います。

このような動画もあります。

是非、御覧下さい!


https://www.youtube.com/watch?v=BWhpNFyI_QA


<根管治療の手順>

1.カウンセリング

問診により、主訴を聞かせていただきます。

2.レントゲン撮影

レントゲン撮影を行い、口腔内の状態を確認させていただきます。

必要な診査・診断を行い、症状の把握に

つとめます。

3.治療についての説明

患者様に現在の状態をお伝えし、治療法や流れに

ついて説明します。

→治療内容に御理解と御納得が得られたところで、
    治療に進んでいきます。

4.根管治療前処置

被せ物や詰め物、また土台が入っている場合は
除去して外していきます。

ラバーダムがかけられるように、隔壁の作成を

行います。

5.根管清掃、消毒

感染している神経の除去、もしくは過去に充填

されているガッタパーチャ(根管充填材)の除去を

行います。

そして、消毒・貼薬を行います。

これを数回繰り返します。

6.マイクロスコープ、CT撮影

マイクロスコープにより、根管の状態を確認し、
また破折などの有無も確認していきます。

必要があれば、CT撮影も行います。
その場合は、CTによる診断・説明をさせて

いただきます。

保存不可能な問題点があれば、
根管治療はその時点で中止となります。

7.根管充填

これまでの流れで特に問題なく進み、
根管の清掃・消毒が終わりましたら、
最終ステップの根管充填を行っていきます。

根管に最終的なお薬を入れます。

最後に、術後の確認のためにレントゲン撮影を

行います。

8.支台築造、歯冠修復

根管治療が終了したら、土台を入れて被せ物を

作製します。

ハートフル歯科の場合、土台はファイバーコア

おすすめしています。

被せ物は保険内であれば、銀歯。
保険外であれば、セラミック

ご用意しております。

但し、根尖病変が大きく経過観察が必要な場合は
土台まで入れて様子をみることもあります。

もしくは、予後不良のため外科的根管治療へ
移行する場合もあります。


いかがでしたでしょうか?

一連の流れはお分かりになりましたでしょうか?

皆様のお役に立てていただければ幸いです。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.05更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

ハートフル知恵袋、
第6回目は「根管治療と膿について」
書きたいと思います。

皆さんは、歯医者でこのような経験は

ありませんか?

「根の先に黒い影があります。

 膿がたまっています。
 根管治療が必要です・・・」


などと黒い影を指摘され、
根管治療を行ったことはありませんか?

いかがでしょうか?

その黒い影を歯根嚢胞と言います。

歯根嚢胞は、神経が死んでしまうことで
根管に細菌が繁殖し、根の先に毒素を出します。
体は毒素が顎の中に広がらないように

袋を作ることで閉じ込めてしまいます。
これが膿の袋、嚢胞です。

不適切な根管治療によっても起こります。

痛みなどの症状がなく進むことが多いです・・・

このような症状がみられたら、要注意です!

・歯肉に白いおできのような物ができる。
 
膿が多く溜まることで、歯肉に膿が出る

 穴ができます。
 つぶれたり、膨らんだりします。

・歯肉から膿が出続ける。
 
根のまわりの骨が嚢胞によって

 溶かされてしまうことで、
 膿が垂れ流されるように出てきます。

・噛むと痛い。
 
根のまわりには歯根膜というものがあります。
 その部分が細菌感染すると、

 噛んだ時の痛みとしてでてきます。

・歯が浮いた感じがする。
 
膿が溜まることで、その圧力で歯を

 浮き上がらせます。
 また、体が嚢胞を外に出そうという

 排除する力により歯ごと外に

 押し出すので浮いたような感じがします。

・突然、歯肉が腫れ激しい痛みが出る。
 
膿が外に排出されずに溜まってしまうことで
 内圧が高まり腫れが強くなります。
 場合によっては歯肉を切開し、

 膿を出す必要があります。

歯根嚢胞の治療法は、根管治療となります。
また、嚢胞が大きい場合は歯根端切除術や

意図的再植術を行う必要があります。

もし、膿が出てくるようなことがありましたら、
歯医者さんで適切な根管治療を行って

もらいましょう!


"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.05更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

ハートフル知恵袋、
第5回目は「ラバーダム装着は痛くないの?」
テーマに書いてみたいと思います。

「なぜ、ラバーダムをしなければいけないのか?」

については、以前からずっと書いているので

今回はそこの部分は省略させていただきます。

先日、初診の患者さんからこのようなことを

聞きました。

「以前に通院していた歯科医院では、

 ラバーダムを使用していたのですが、
  装着時が痛くて治療よりも痛かったのです...
  歯肉が挟まれるような、爪をぎゅーっと
  たてられているような感じだったのです...」


この痛みに関しては、私もとても共感できます。

数年前にラバーダムをハートフル歯科で

導入した時に、その当時のメンバー全員、

お互いにラバーダムの装着を行ったことが

あります。

当然、私も行いました。

痛かったです...
ラバーダムをかけられた瞬間は本当に

痛かったです。

ラバーダムというのは、ゴムのシートのことを

言います。
ゴムのシートにクランプという爪のような

留め金をつけて、歯にかけます。

  

  

クランプは歯を挟み込むようにして

固定するものなので、歯肉を巻きこんで

留め金をかけてしまったり、

歯の高さが低かったり、歯の膨隆部分が少なく

留め金が滑ってしまい、かかりにくい形態の時など

には痛みが生じます。


このような場合は、クランプの種類を変更したり、
材料を膨隆部分に出して膨らみをつくることで

対応します。

どうしても難しい場合は、ズーというホース状の
防湿装置を使用します。

基本的には、私は根管治療を行う場合、

麻酔をします。

  

ラバーダムをかける時も痛いですし、
根管の清掃を行う時も痛かったりしますので
ほとんど麻酔をします。

ただ、患者さんそれぞれ痛みの感じ方が

違いますので、中には麻酔が苦手という方も

いますし、痛みに強い方もいます。


麻酔に関しては、患者さんと相談しながら

行っています。

一番大切なのは、患者さんとの

コミュニケーションではないかと思います!


"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.05更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

ハートフル知恵袋、
第4回目は「根管治療と抜歯について」
テーマに書いてみたいと思います。

この話は本当によく聞きます。

「かかりつけの歯医者さんで

 根管治療をしていました。
   ところが、なかなか痛みが引かず

 半年ぐらい治療しました。

   最終的に抜歯しかないと言われました...」

ところで、抜歯の基準とは何なのでしょうか?

長期間、治療しても治らない。
だから、抜歯しかない...
他に打つ手がない、治療することができない...

概ねこのようにお考えかと思います。

抜歯は当然歯を抜く、取ってしまうわけですから
後戻りのできない処置です。

やはり、抜歯するということは理由が

明確でなくてはいけないと思います。

ただ、患者様からしてみれば理由が明確でも
なかなか納得のいかないこともあるでしょう。

抜歯の基準を我々はこのように考えています。

<抜歯基準>

根尖病巣が大きい場合

根尖病巣の大きさによっては外科的根管治療を

行っても歯を保存することが難しい場合があり、
抜歯に至るケースがあります。

・歯の動揺が大きい場合
・外科的根管治療を行っても予後が悪い場合
・根尖病巣がレントゲン写真上で1cm以上の場合
・排膿が止まらない場合


むし歯が大きく進行している場合

根管治療を行う上で唾液が根管内に入ってしまうと
無菌的な処置が行えません。

そのため、「隔壁」を作成しラバーダムを

かけられるようにして唾液の侵入を防ぎます。
 
     

しかし、虫歯が大きく進行している場合は
隔壁が作れないため根管治療を行っても
良い結果が得られない可能性があります。
そして、隔壁ができないということは

その後の被せ物を入れることができないということ

も意味しています。


これが、抜歯をしなければならない最大の理由と

言えます。

これ以外には、歯根破折という場合も抜歯適応と
考えるべきでしょう。

我々は歯を残すために最善の努力を

行っております。

しかし、様々な理由で抜歯に至ることもあると

思います。

それでも、ご安心下さい!

治療のレベルもマイクロスコープなどの

最新設備により、飛躍的に上がり、

そのことで抜歯と言われた歯も救うことが
少しずつ可能になってきました。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.04更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

ハートフル知恵袋、第3回目は

「根管治療の治療期間について」
書きたいと思います。


「歯医者に何回も通わなくては行けない・・・」
「あと、何回ぐらいかかりますか?」

このようなお話を歯医者ではよく聞きます。
回数の多さに関しては、多くの場合がこの根管治療

であり、治療期間が一番かかると思います。

根管治療の治療期間は早い場合には3~4回で

終わることもありますが、状態の悪いような

場合にはもう少しかかることもあります。


根管の感染程度や根の数によって
治療回数は異なってくると言えるでしょう!


当然痛みなどが落ちつかないことには、
最終的なお薬は入れられません。

長期間の経過観察のもと、
予後不良の場合は外科的根管治療に移行する

可能性もありますし、もしかしたら歯根破折の

可能性もあります。

その場合は、抜歯を考えなくてはいけない

かもしれません。

但し、ハートフル歯科では
通常の根管治療を半年も1年も行うようなことは

ありません。

そのようになる前に、診査・診断のもと
何らかの解決をしていることと思います。

期間に関しては、患者様それぞれ根の状態は

違いますので、担当ドクターまで

お気軽にお尋ね下さい!

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

前へ