本山先生エンドマスターへの道

2015.06.04更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

ハートフル知恵袋、第3回目は

「根管治療の治療期間について」
書きたいと思います。


「歯医者に何回も通わなくては行けない・・・」
「あと、何回ぐらいかかりますか?」

このようなお話を歯医者ではよく聞きます。
回数の多さに関しては、多くの場合がこの根管治療

であり、治療期間が一番かかると思います。

根管治療の治療期間は早い場合には3~4回で

終わることもありますが、状態の悪いような

場合にはもう少しかかることもあります。


根管の感染程度や根の数によって
治療回数は異なってくると言えるでしょう!


当然痛みなどが落ちつかないことには、
最終的なお薬は入れられません。

長期間の経過観察のもと、
予後不良の場合は外科的根管治療に移行する

可能性もありますし、もしかしたら歯根破折の

可能性もあります。

その場合は、抜歯を考えなくてはいけない

かもしれません。

但し、ハートフル歯科では
通常の根管治療を半年も1年も行うようなことは

ありません。

そのようになる前に、診査・診断のもと
何らかの解決をしていることと思います。

期間に関しては、患者様それぞれ根の状態は

違いますので、担当ドクターまで

お気軽にお尋ね下さい!

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.04更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回はハートフル知恵袋、
第2回「根管治療の費用について」

書きたいと思います。

根管治療の費用については、
皆さんの関心が最もあるのではないでしょうか?

まず、最初にハートフル歯科では
保険内での根管治療を行っております。

ラバーダム・マイクロスコープ・CTなどを

使用し、精密な根管治療を心がけて

行っております。

但し、MTAに関しては
特別な費用をいただいています。

ハートフル歯科では、
「自分が受けたい医療」 

「自分の家族に受けさせたい医療」
という想いが根底にあります。

皆様は、良い医療・正しい医療とは
一体どのような治療をお考えでしょうか?

我々は「治療を終えた歯が、再発もなく予後の良い

状態で長持ちすること」であると考えています。

保険内での根管治療の場合、
ハートフル歯科では、1回 30 分ぐらいとさせて

いただいております。

根管治療は非常に精密さを要求されます。

しかし、根管治療における診療報酬は
他の処置と比べても、とても低いものと

なっています。

保険内における根管治療は、
窓口でのお支払いは大体1,000 円ぐらいと

なります。
それは、しっかりと 1 時間かけて治療しても、
または15 分で治療しても保険内診療においては

費用に差が生じることはないのです。


なぜなら 、現在の日本の健康保険制度には
「時間」というものに対する評価は

ないからなのです。

材料においても最低限のものでしかありません。

良質な医療を行うためには、
人件費・材料費・最先端の設備などが

必要となります。
医院を維持するために
必要な採算性を度外視できない現実があります。
低い保険の評価の中では
良質な医療を提供するのに限界があると言えます。

これが保険診療の限界とも言えます。

治療にかける時間はあくまでも
「その歯にとって理想的な治療の行程に

必要な時間」の総計と考えていただければと

思います。

我々は現在、根管治療において保険内で

行っておりますが、保険治療の限界について、

是非患者様にもご理解いただきたいと

思っております。

保険内で行う以上、多くの患者様を診る

必要があります。
当然、時間は限られています...

材料や時間に関して、患者様にはご自身の

歯について、より良い選択をしていただければ

幸いです。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.04更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は前々回から書いている
「根管治療と痛みについて」
3つ目のケースを考えてみましょう。

3.「根に異常がない、根管治療は終了しているのに
      痛みの原因が分からない...」


このケースは、我々も一番頭を悩ませます。

最初に考えるのは見落としがないかどうか、
そして本当に根に問題があるのかどうか、
患歯は間違っていないかどうか...など
あらゆる可能性を考えます。

歯の痛みには、
歯原性歯痛と非歯原性歯痛があります。

来院患者の9%は歯原性歯痛と非歯原性歯痛が

混在しており、その内の3%は非歯原性歯痛患者で

あるという報告があります。


通常、歯痛は三叉神経の疼痛受容器を介して
認識されると言われています。
しかし、非歯原性歯痛はこのメカニズムとは
異なる経路で歯痛を起こすと言われています。

発生メカニズムから、
関連痛・神経障害性疼痛・中枢における神経伝達

物質などの変化や情報処理過程の変調の3つに

分けられます。


関連痛には筋・筋膜性歯痛、神経血管性歯痛、
心臓性歯痛、上顎洞歯痛があります。

神経障害性疼痛には神経障害性歯痛があり、
抜髄や根管治療後に起こる難治性の痛みは
神経障害性歯痛の可能性があると言われています。

中枢における神経伝達物質などの変化や
情報処理過程の変調には精神疾患や心理社会的要因

による歯痛、特発性歯痛があります。

以上のようなケースの場合は、
痛みの専門機関(ペインクリニック)で
薬物療法を行うこととなります。

診断がつかない時は、
歯科における治療を開始してはいけません!


鑑別できない時は、
診断科・口腔顔面痛科・口腔外科などに
対診を求める必要があります。

痛みについて、
3回にわたって書かせていただきましたが、
お役に立てましたでしょうか?

今後も皆さんが疑問に思うことや

気になることについて、ブログを通じて

「ハートフル知恵袋」として
可能な限りお答えしていけたらと思います。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.04更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は前回の続きです。
「根管治療と痛みについて」
別のケースを考えてみましょう。

2.「治療前は痛みがなかったのに、
  根管治療を始めたら痛みが出てしまった...」


このようなケースもよく患者さんから聞きます。

根管治療を行うと、治療後痛みがでることが

あります。
これは、細菌性の炎症による痛みとは違います。
根の先に刺激が加わるために、
一過性に術後疼痛として起こることがあります。
3日程度で落ち着くと言われています。
もし、それ以上痛みが続く場合は、
細菌感染の可能性があります。

また、根の先に病気が認められるが、
痛みがなく被せ物が外れて
来院される場合があると思います。

その場合に恐らく根の病気があるため
根管治療を行うことになるでしょう。
(最近、根管治療を終えたばかりの場合は

 除外します。)

ところが、治療前まで痛みがなかったのに、
根管治療後から痛みがでてしまうことがあります。

これは、根の先の病気が慢性的に移行していたが、
根の先の病気(膿み)を出すために
治療上刺激が加わったことで急性化してしまい、
痛みがでてしまっていると考えられます。
根管治療と投薬を行いながら、
時間の経過とともに落ち着いていくことでしょう。

痛みが長引く場合は、
根の中に細菌が入り込んでいると考えられます。
根管治療を行う場合は、無菌的環境下で

行うべきであり、ラバーダム防湿が必須なのです!

根管に細菌を持ち込むような治療は
避けるべきと言えるでしょう。

細菌はほとんどが栄養がなくなると
活動できなくなります。
栄養源には、取り残された神経や隠れた根管などが
見落とされていることがあります。
栄養源があると細菌の増殖も起こるため、
栄養の供給をしっかりと根管清掃を行うことで

断ちます。
別の見方をすれば、神経が残っていても
細菌がいなければ炎症は起こりません。

結論は、根の中に細菌を入れないように
ラバーダム防湿を徹底するということなのです。

マイクロスコープよりもラバーダム防湿です!

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.04更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回から「ハートフル知恵袋」と題しまして
皆さんが根管治療において疑問に思うことや
お悩みになられるようなことについて、
テーマを取り上げて書いていきたいと思います。

第1回目は「根管治療と痛みについて」
書いてみたいと思います。

根管治療の痛みについては、
いくつかのケースが考えられます。

1.「根管治療をしても痛みが引かない...」

初診で来院される患者さんで、
このようなお話しをよく聞きます。

「左下の奥歯に痛みと腫れがあり、
 近所の歯科医院で根管治療を半年間受けたが、
 痛みと腫れが引かず、
 抜歯になるかもしれないと言われた・・・」


なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?

そもそも痛みの原因は何でしょうか??

答えは、根尖性歯周炎という炎症の病気であり、
炎症の原因は細菌です。
もっと言ってしまえば、
細菌がいなければ当然炎症は起こりません。

ここで皆さんは疑問に思うはずです。

根管治療で細菌を除去、殺菌しているのに、
なぜ痛みがまだあるのかと...

これは、根の中が解剖学的に
複雑な構造をしていることに
起因していると言えます。

根管には側枝という横に伸びている
細長い枝が多くあります。
メインの根管は清掃が可能ですが、
もし側枝に細菌が住処をつくり、
病原性を発揮していた場合は
その部分は清掃困難であり、
殺菌もできないため
成功率が下がる大きな要因になります。

側枝はマイクロスコープを使用しても
見ることも触ることもできません...

他にも細菌のもつ強さというのもあります。
殺菌しても、栄養がなくても
しぶとく生き続ける細菌もいます。

根管治療には、100%の治療はありません。
世界一の根管治療専門医でも
100%の成功率は難しいと言われています。

成功率も根管の状態により、当然変わります。

根の先の病気の有無、
最初の根管治療なのか再治療なのか・・・

根の先に病気がなく、最初の根管治療の場合は
成功率90%ぐらいと言われています。

根の先に病気があり、再治療の場合は
70%ぐらいと言われています。

しかし、この場合に根の先の病気が大きかったり、
また他にも穴があいているなど問題がある場合は
50%ぐらいになると言われています。

ここでさらに皆さんは疑問に思うはずです。

「治らなかったら、どうすればいいの?」

通常の根管治療、ラバーダム・マイクロスコープを
使用した根管治療を行っても
治癒に至らない場合は、
外科的根管治療へ移行します。

ハートフル歯科でも、
このような順序で対応しております。
外科的根管治療までを含めて、
根管治療と考えていただければと思います。

それでも、予後不良の場合は
抜歯を考えなければなりません...

もちろん、そのようにならないために
最善を尽くす努力をハートフル歯科一同、
心がけております。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.06.01更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は前回のブログに書かせていただいた
眞坂先生のハンズオン(実習)セミナーに
参加してきました。

ところで、皆さんはこのレントゲン写真の歯は
救うことができると思いますか?

   

歯が根の先まで真っ二つに割れています...
通常ならば、このような破折歯は

保存不可能であり、抜歯適応となります。

しかし、この場合の破折歯は
眞坂先生の接着修復の方法で
救うことができる可能性が高いのです。

その方法は、
スーパーボンドによる接着方法です。

口腔内接着と口腔外接着に分かれます。

口腔内接着は場合によっては、
歯肉を切開・剥離して行うこともあります。

口腔外接着は、口腔外で接着して
再植する方法です。

眞坂先生曰く、3分割ぐらいまでで
元の位置に戻ることが最低条件とのことでした。
2分割ぐらいが成功率が高いかもしれません。
それ以上にバラバラの場合は、
適応外となります。

今回は、眞坂先生の接着修復の技術習得のために
セミナーに参加しました。

破折歯の接着保存は、
破折初期段階ほど治療が容易です。

現在はCTを活用することで、
破折歯治療を確かなものにしてくれます。

保存が容易な破折初期を診査する定期検診こそが
非常に重要なのです。

また、眞坂先生は歯根破折を予防し、歯内療法の

治療効率を高めるi-TFC 根築1回法を

考案されました。

根築1回法は歯内療法を変革すると

仰られていました。


午後は、画像システムを活用した診査・診断・治療

計画の実際を教えていただきました。

そして、模型による破折歯接着保存と
i-TFCシステム根築1回法のデモと実習を

行いました。

また、模型によるMSBパックのデモと実習も

行いました。

実習は二つに破折した歯を模型上とはいえ、
歯を把持しながら接着させるのが

難しかったです・・・


   
    これは眞坂先生の診療所で実習させて

    いただいた時に使用した器具です。

   
    実習用の歯牙模型です。

   
    実習ペアの先生がスーパーボンドを

    混和して模型にMSBパックを

    行うところです。

    女性の先生と一緒で楽しく実習させて

    いただきました(笑)

   
    模型上でMSBパックを

    行っているところです。
    流れが良いので、結構垂れてきます・・・

    MSBパックとは、再植後に歯牙を

    固定するためのスーパーボンドによる

    パックのことを言います。
    
                        
   
    根築1回法を行った模型です。


   
    破折部分にスーパーボンドで接着した

    模型です。

   
    そして、接着した歯を再植した模型です。


歯の破折はむし歯や根管治療など
歯の病気の中でも
全体の11%ぐらいあるそうです。

インプラントは素晴らしい治療ですが、
もし自分の歯が残せるとしたら、
皆様はいかがされますか?

私も歯科医師という仕事をしている中で、
やはり患者さんに簡単に抜歯ですとは
言いたくないものです。

眞坂先生は、メインテナンスで来院される
患者さんに対しても、金属製の土台が残存歯質の

少ない、薄くなっているところに入っているような

破折予備軍を見つけてはきちんと患者さんに
お話しされているとのことでした。

残念ながら、全ての破折歯症例を
救うことはできません。
まず、診査・診断を行い接着修復の適応可能か
判断します。
実際に術中でもやはり難しいと
判断しなければいけないこともあります。
さらには、接着修復を試みましたが
予後不良という場合もあります。

破折歯における接着修復処置には、
患者様の十分なご理解と納得の上で
処置させていただければと思います。

また、費用に関しては保険適用外となります。

「破折歯を救う!」

これから私が取り組んでいきたい治療の一つです。

もし、歯が破折してしまい、
歯を残せるのかお悩みでしたら、
是非一度ご相談下さい。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

      

投稿者: 本山 直樹

2015.04.26更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

日本臨床歯科CAD-CAM学会
関東甲信越支部が主催する第1回支部講演会
「増加する歯根破折歯への予防」と題しまして、
眞坂先生の講演を聞いてきました。

眞坂先生は、
「歯根破折歯の接着治療」の第一人者です。

5月末には、眞坂先生のハンズオンセミナーにも
参加する予定です。

「増加する歯根破折歯への対応」ということで、

①歯根破折歯の接着保存と破折を予防し、
  同時に失活歯の治療効率を上げる。
②i-TFC根築1回法
③オールセラミックスによる純接着ブリッジ

そして、これ以外にも医院運営などについても
講演して下さりました。

   

眞坂歯科医院の月の初診の6~7割は
破折症例とのことでした。
その内の2割は、やはり保存不可能なものも

あるそうです。

ハートフル歯科でも、歯根破折のため
止むなく抜歯になるケースは結構あります。
私も、実際に根管治療で来院される患者さんに
破折の場合は保存不可能と伝えてきました。

しかし、眞坂先生の講演を聞いて
抜歯しなくても接着保存により残せる歯がある
ということを教えていただきました。

また、メインテナンス時において
初期段階で見つけてあげることで、
保存の可能性が高まるとも仰っていました。

眞坂先生の診療理念は、
「一歯一生、一生一歯」

一本一本の歯が生涯に渡って維持できるように
全力を尽くすということだそうです。

破折歯治療は、歯牙形態・破折形態・歯周組織の
破壊状態で難易度が変わります。

治療の基本は、
・根管と破折間隙の細菌除去
・破折間隙の接着封鎖
・破折歯片の接着固定維持

そして、やはり診査・診断が大事になります!

術式としては、
破折片の分離がなければ、口腔内接着直接法。
その後、経過が悪ければ、フラップオペを

行います。
もしくは、再植を行います。
破折片の分離があれば、口腔外接着再植法。

ここまでのお話でもかなり興味深いのですが、
今回の講演で一番の衝撃は、
i-TFC根築1回法という方法です。
根充と築造を1回で行います。

   

スーパーボンドは、根管充填材に最適であると
仰っていました。

スーパーボンドの最大の特徴は、
"重合特性"にあります。

一般的な化学重合型レジンの場合、
臨床において治療する歯に
わずかに残存する水分などが邪魔して
隙間ができやすいと言われています。

しかし、スーパーボンドは違います!

キャタリストにより水と空気に反応して
重合する重合触媒「TBB」を採用しているため、
歯の窩洞壁面部分の水分などに反応して
重合が始まります。

つまり、隙間ができにくくしっかり接着できる
ということなのです。


実は今回、ハートフル歯科における破折症例を
眞坂先生に見ていただく機会を得られまして、
ハートフル歯科代表として、野田先生が
発表することになりました。

急遽、私と野田先生の二人で症例発表用に
お粗末ですが、プレゼンテーションを
作成しました(笑)

   
    症例発表を行う野田先生です。
    かなり緊張されてました・・・(笑)


   
    午後は、眞坂先生がマイクロスコープを

    使用して破折歯への対応として、

    模型を用いてデモを行って下さりました。


有意義な講演も終わり、夜は懇親会となりました!
他の受講者の先生方ともいろいろとお話を聞くことができました。

   

   
    こちらは懇親会のゲストとして、
    素敵なオペラを聴かせていただきました。
    とても素晴らしい歌声に懇親会は
    大いに盛り上がりました!!

    素敵な夜をありがとうございました。


眞坂先生は、今回の講演で医院運営についても
お話していただきました。
その中に、破折してしまった歯を救うことも

そうですが、根底はやはり患者さんに寄り添った

医療を行うということが、患者・スタッフ・医院の

3者のHappinessにつながるということに

改めて気づかされました。

理事長の下田先生がいつも我々に

伝えてくれていることです。

今回の「破折歯への対応」について、
ハートフル歯科でもよく吟味して
臨床に取り入れていくことができるように
頑張りたいと思います。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

   

投稿者: 本山 直樹

2015.04.10更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

エンドブログもついに50回目となりました!

記念すべき50回目は、「隔壁」について
書きたいと思います。

根管治療で一番大事なことは
何でしょうか?

ラバーダム防湿です!

初診で来院される患者様には、
必ずラバーダム防湿の重要性を
説明します。

しかし、根管治療の多くは
再治療(根管治療のやり直し)が
ほとんどです。

その場合、歯には土台が入っており
被せ物が入っています。

被せ物をを除去すると、
当然残っている歯牙、
残存歯質量は少なくなっているわけです。

少ない残存歯質に、
ラバーダムはかかりません。

それでは、どうすればいいのでしょうか・・・

このような時は、残っている歯牙に
レジンを盛り足すことで、ラバーダムが
かかるようにします。

これを、「隔壁」と言います!

別の角度からお話すると、
隔壁の作れない歯は、
根管治療や最終的な被せ物のことまで
考えた場合に保存不可能な歯と
言わざるを得ません。

それでは、実際に隔壁を作成している様子を
ご覧下さい。

下田先生が隔壁を作成しているところです。
患歯は、右下の一番奥の歯です。

   
   隔壁作成時には必ず、ズーというホース状の
   防湿装置を使用します。


   
   レジンを盛り足しているところです。


   
   隔壁が作成されました。


   
   ラバーダムがかかるようになった状態です。


ハートフル歯科では、根管治療を行う際には
必ず隔壁作成を行います。

隔壁は根管治療の一つのステップと言えます。

隔壁はより良い状態、無菌的環境を作るための
大事な事前処置なのです。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.03.18更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は、症例検討会について書きたいと思います。

第9・10回症例検討会は
「根管充填」について、
野田先生からのプレゼンテーションとなりました。

   

   

それでは、野田先生よろしくお願いします。


皆さん、こんにちは。

ハートフル歯科 歯科医師 野田裕亮です。

今回は、「根管充填」について
発表させていただきました。







根管充填とは字のごとく根管(神経のお部屋)に
お薬を充填することです。
前回までの根管貼薬において
細菌感染が見られなくなった時に
行われます。

根管充填の仕方としては
側方加圧充填法
垂直加圧充填法
2つをかけあわせた
ハイブリットテクニックと
様々な種類があります。

現在、歯科大学を卒業するときには
側方加圧充填法しか学びません。

しかし根管の形態は皆同じではなく、
複雑な形態の根管ばかりです。

そのため、根管の形態に合わせた
一番最適な根管充填法を
提供する事が、
予後のいい根管充填となるのです。

どの根管充填の方法が
一番ということはありません。
適応症例の確認、術式の確認を含め、
ドクター間で再度話し合いを行いました。

「すべては患者様のために」


野田先生、ありがとうございました。

口腔内細菌の防御に対しては、
実は根管充填というのは、
大きな力を発揮していません。

根管充填をしなくても、
病気は治ってしまうことがあります。

根管充填は、
根尖性歯周炎の治癒には
大きな影響を与えないと言えます。

それでも、根管充填が
必要である理由は
根管の中には側枝があり、
一度細菌がはびこってしまうと、
そこを無菌にすることは
ほぼ不可能です。

しかし、質の高い根管充填は
残ってしまった
細菌を不活性化させる、
もしくは再増殖を防げる可能性があります。

そのため、根管充填は
少しでも良いことなので
行ったほうが良いというわけなのです。

Cleaning&Shaping>Obturation
(根管洗浄・根管形成>根管充填)

根管充填は再感染を防ぐものです。

全ての症例に適応できる
一つのシステムというものは
ありません。

そのため、いくつかのシステムを
複合することで
より良い結果を生みます。
すなわち、いくつかの引き出しを
持つべきであると言えます。

   

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2015.03.17更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は、Cracked Tooth (歯のひび)について
書きたいと思います。

まず、こちらの症例をご覧下さい!

   

<症例⑩>
60代 男性
主訴:左下奥歯
   硬い物が痛くて咬めない。

レントゲン像からは
確定的な所見は見当たりません・・・

歯髄診査を行い、
電気診よりvital(+)であり、
神経は生きていることが
確認できました。

また、口腔内所見より
歯肉の腫張が認められました。
歯周ポケットも6~7mmありました。

銀歯が入っており、
内部に虫歯の疑いもありました。

総合的に判断して、
クラック(歯のひび)からの感染と診断し、
根管治療を行なうことにしました。

根管口部付近にて
マイクロスコープを用いて確認すると、

   

赤い丸印部分にクラック(破折線)が
縦にのびているのが確認できます。

破折線が根管口部付近で
止まっていましたので、
根管治療を行なうことで、
歯の保存ができそうです。

破折線が、歯根の根尖部付近まで
ありますと歯の保存は
難しくなります。

Craced Toothは、
非常に診断が困難です。
元々、咬み合わせの不具合などにより、
歯の表面から生じるものです。

ひびの程度によっては、
咬むと痛い、冷たいものや温かいものに
しみるなど、神経の炎症に関わる症状を
示す場合が多くなります。

ここまでの話をまとめますと、

Cracked Tooth Syndromeは、
歯の不完全破折の結果として起こる
症状の総称を言います。

このような不完全な歯のひび割れは
垂直的な歯根破折に進行する
可能性もあります。
そのような場合、
抜歯しなければなりませんので
注意が必要です。

治療法は、クラック部分を含めて
咬頭を被覆する被覆冠を作るか、
クラックが神経まで達している場合は
神経処置をしなければならない
場合もあります。

Cracked Tooth Syndromeは、
診査・診断が非常に重要です。

そして、
破折の有無は
マイクロスコープがあると
非常に有効的に診断することが
可能となります。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

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