研修レポート

2013.06.24更新

三鷹市 ハートフル歯科 歯科助手 福島 陽子

患者様にもお配りしている冊子ということで、歯科業界に初めて勤務する私でも、とても読みやすく理解しやすい内容であるとともに、知らないことばかりで驚きの連続でした。また、医院で力を入れている「むし歯予防」についても理解がとても深まりました。「むし歯予防」などは、とても手間がかかり大変なのだろうと思っておりましたが、【定期的な検診】【毎日のケアでのフッ素使用】【キシリトールの使用】など、最初は確かに意識をしなくてはならないかもしれませんが、日常の習慣に取り入れやすいことで出来るものなのだとビックリしまし。また、むし歯菌は人から移る細菌感染症ということで、子供だけでなく、親を含め周りにいる大人も一緒にケアをしなくてはならないことを痛感いたしました。そして、赤ちゃんの乳歯の芽は妊娠7週目から出来始め、永久歯の芽は妊娠3~4ヶ月から出来るという事実にも驚きました。やはり健康な歯にするには、妊娠中からの心がけが大切なのですね。せっかくこのように勉強する機会を頂きましたので、これから子供を生む友人などに会ったときにはきちんと説明が出来るように、さらに理解を深めていこうと思いました。

投稿者: 医療法人社団徹心会

2013.06.11更新

 石井歯内療法研修会に参加して 
                
        ハートフル歯科  歯科医師 野田裕亮
 
2013年6月8・9日(土・日曜日) 、御茶ノ水にある中央大学駿河台記念館において石井歯内療法研修会の2日間セミナーに参加してまいりました。

歯内療法における診断力や細菌学などの基礎的な話から、実際の診療におけるテクニックや外科治療の手技まで多くのことを学び非常に貴重な時間でした。

今回はその中でも基本的な「根管治療が再発しないために必要なこと」について少し触れたいと思います。

現在日本では、1か月に抜髄500,387件・感染根管治療624,709件歯科医院に来院されています。(H21.6)昔に比べ、虫歯に苦しむ患者様が減ったとはいえ、これだけの数がひと月に受診されています。また、その中で注意しなければいけないのが、抜髄処置よりも感染根管治療の件数が多いこと。

感染根管治療とは、虫歯の感染により神経が壊死してしまった場合に、根管の中の感染歯質をとり、再感染をしないよう緊密に填塞する処置のことですが、その根管充填が不十分であるために感染し根管治療のやり直し(リトリートメント)も感染根管治療に含まれます。
そのため、抜髄処置以上に感染根管治療件数が多いという事は、抜髄後再感染を起こしている確率が高いことが言えます。

いかに無菌的に根管治療を行うかで、抜髄処置を行った歯の予後が左右されてしまうのです。
「無菌的処置原則を守らない根管治療は単に感染経路を拡大しているに過ぎない」

無菌的な処置を行うには何が必要なのか?

根管治療の無菌的な処置として第一に挙げられるのは「ラバーダム」。根管治療を行う歯にゴムのマスクをかけることで根管の中に口腔内の細菌が入らないように排除する方法です。無菌的な処置を行う上では絶対条件のラバーダムですが、現在50%以上の一般歯科医師は使用していないのが現状です。
虫歯により崩壊してしまっていてゴムのマスクがかけられない状態の場合は「隔壁」といい、プラスチックの材料で残っている歯質を補強し、ラバーダムがかけられる環境にする。
この「ラバーダム」「隔壁」を確実に行った上で根管治療を進めなければ、いくらマイクロスコープやNi-Tiファイルなど最新設備や道具が進歩しても、根管治療の成功率は1%も上がらないのです。

私は、ハートフル歯科に勤務して早くも1年半が過ぎようとしていますが、入社しはじめに驚いたこと。根管治療やセレック治療にほとんどのケースでラバーダムを使用する事でした。学生時代は実習でラバーダムをマネキンに対して練習していましたが、こんなにも当たり前のように日々行うとは思ってもいませんでした。
しかし日々の診療や今回のセミナーを通じて、無菌的処置の大切さ、それによる予後の良さを実感することができました。

今回書かせていただいた内容は『根管治療における基礎の基礎』の話ですが、一番忘れてはいけない大切なステップです。
ラバーダムは患者様にとっては圧迫感や、少し痛みを感じる手段かもしれませんが、しっかりとこういった内容を理解していただきながら、無菌的な根管治療を行っていきたいと思います。

最後になりましたが、
今回土曜日のセミナーにも関わらず参加に協力して頂きました理事長・ミナ先生。
及び、メンバーのみなさんに大変感謝しております。
ありがとうございました。

投稿者: 医療法人社団徹心会

2013.06.10更新

          VITA ENAMIC セミナーに参加して

                  ハートフル歯科グループ  歯科技工士 蛯名 大祐

2013年6月8日(土曜日) 東京シロナ本社にてVITA ENAMIC ブロックのセミナーが
開催され参加してきました。
ドイツからの講師として、DTバニックが来日し、講演をして下さりました。

日進月歩の歯科業界です。
ハートフル歯科が行っていますCAD-CAMを使用した
セラミック治療(セレック治療)においても、
毎年各メーカーから様々なマテリアル(素材)を駆使したブロックが続々と発売されています。

昨年6月、3M 社よりアルティメートブロックが発売されました。
当初はハイブリッドセラミックブロックと言われ注目を浴びていましたが、
本当の意味でのハイブリッドではありませんでした。
ゆえに現在ではメーカー側もレジンナノセラミックと名称を変更しております。

今回私が参加しましたVITA  ENAMIC(En) ブロックは本当の意味での
ハイブリッドと言えるセラミックブロックでした。

En は4年前からヨーロッパにおきまして研究段階で使用されていました。
成分の内訳は86%のセラミックに14%のレジンモノマーです。
通常よりも密度を低く製作したセラミックブロックを1,100度で焼成する事で、セラミックの
安定を図ります。その後若干の余白部分にレジンモノマーを浸潤させてハイブリッドにします。
ハイブリッド(2つ、またはそれ以上の物を組み合わせ1つの目的を成すもの)
と言われている通り、Enは焼成するとレジン部分のみが焼けセラミックブロックのみになります。
また、セラミックを溶かしますフッ酸で長時間処理をしますとレジンモノマーのみが残ります。
この実験からもVITA社が謳う本当のハイブリッドという意味が納得できました。

では何故、ハイブリッドが必要なのか。100%セラミックでは駄目なのか。

セラミックは人工物の中で1番天然歯に近い輝きを持ち、生体親和性に優れています。
しかし衝撃に弱いという点で心配も残っています。
レジンは弾性があり、咬合力を分散させてくれますが水分吸収が強く、
着色・物性強度において不安があります。

この2種類の材料の長所をいかし、不安要素を補いあう。
そのコンセプトを下に研究開発されたハイブリッドセラミックブロックがエナミックです。
セラミックの輝きに加え、レジンの弾力性を併せ持つ、不可能を可能にしたブロックといえます。

患者さんの中には歯に縦ヒビが入っている方がいます。
特にぶつけた訳でもないのに...。
経年劣化により歯にクラックラインが入る事はよくある症状です。
しかし患者さん全員が、『痛い』・『凍みる』は言いません。
それは表層のエナメル質のみで留まっているからです。
内部の象牙質は柔軟性がある為、そこまでクラックは入らないのです。
Enの弾力係数は象牙質と同等の値を示します。
つまり噛む力によって象牙質と一緒に『たわんだり』『しなったり』してくれるのです。
この事より、修復物の破折・ダツリの心配は無くなっていくのではと考えられます。

また、ハイブリッドブロックによる恩恵はまだあります。
通常ですとセラミックブロックは10mm以上の厚みがなければ、
加工の際にブロックがチッピングする為、製作が困難でした。
が、Enでは0.3mmという厚みでも加工できるのです。
余分な歯質の切削が今以上に必要無くなります。
今日の歯科医療はMI理論の下、診療が行われています。
このブロックによりさらに加速され、真のMIへと繋がっていくのではとも思います。

今回のセミナーでは実際にブロックを削り、ステイニング等を行ってきました。
日本での初セミナーであった為、今回の参加メンバーが今後パイオニアとなって
エナミックを製作・提供して行くのだとDTバニックに熱く語られました。
感覚としましては通常のセラミックと全く変わりませんでした。
セラミックの輝きがしっかりと簡単に出せます。

このEnを1日でも早くハートフル歯科へ通って下さる患者さんへご提供したいのですが、
残念ながら薬事の関係により2013年9月の発売までお待ち頂く事になります。
それまでは、歯科医師・歯科技工士 一同VITA社の最新情報を共有しながら、
発売に向け準備をして参りたいと思います。

最後になりましたが、
今回土曜日のセミナーにも関わらず参加に協力して頂きました理事長・ミナ先生。
及び、メンバーのみなさんに大変感謝しております。
ありがとうございました。

       
                            ハートフル歯科グループ   歯科技工士  蛯名 大祐

投稿者: 医療法人社団徹心会

2013.06.01更新

『スウェーデンstyleメンテナンスケア最前線』を受講して

先日、クロスフィールド社主催のセミナーに参加して参りました。
スウェーデン歯科衛生士会会長のイボンヌ・ニプロムさんと、TePe社のマリア・オディーンさんが来日され、
スウェーデンでの歯科医療の現状や、TePe製品についてご講演頂きました。

スウェーデンは歯科に限らず、高福祉の国と言われています。
歯科に関して言えば、未成年は歯科の治療費がかかりません。
また、成人の方に対しても年に一度、歯科治療費として2300~4600円が支給されます。
使用しなければ消滅してしまうため、多くの方が、症状がなくてもメンテナンスに受診されているようです。

日本は先進国の中でもメンテナンス受診率が著しく低く、8020運動にも大きく遅れを取っています。
年を取ったら入れ歯になるのが当たり前という先進国は日本だけです。

多くの患者様が、いつまでもご自身の歯でおいしくお食事ができるよう
メンテナンスの重要性をお伝えし、理解して頂けるよう、努めて参りたいと思います。

 
このような貴重な機会を頂き、理事長、ミナ先生、ありがとうございました。

投稿者: 医療法人社団徹心会