本山先生エンドマスターへの道

2013.11.28更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は、Fractured Cuspについて
書きたいと思います。

Fractured Cuspとは、歯冠部の破折です。

咬む面の尖っている山の部分が、
薄く弱くなってしまった場合に生じる
山の部分の破折のことを言います。

ただ、この破折が神経に損傷を与えることは
少ないと言われています。

つまり、根管治療を行うことはないでしょう。

しかし、根管治療と破折は一緒に
考えないといけません。

なぜなら、破折部分が大きくなると、神経の痛み
もしくは感染して根の病気になるからです。

そして、根の痛みや腫れが引かないケースに
破折が絡んでいることがよく見受けられます。

場合によっては、抜歯の可能性もあります。

診査・診断が重要です!

Fractured Cuspは通常、ひびの入ったところまで
被せてあげることで、修復可能です。

その場合に、銀歯よりもセレックの方が
長期予後はいいかと思います。

今回は、右上の奥歯のFractured Cuspを
セレックの1day トリートメントで
治療したケースです。

<症例③>
40代 女性
主訴:他院で右上の奥歯にひびが入っている
   と言われた。
   痛みは数日前にあった。
   現在、痛みはおさまっている。

噛み合わせを診ると、ちょうど破折した部分の
噛み合わせが強い状態でした。






ブロックは、エナミックというブロック

(2M2-HT)を使用しました。

エナミックについては、
理事長のブログを御覧下さい。





最後に、破折は診査・診断が非常に重要です。

ハートフル歯科のドクターは全員、
歯科医師雑談会などを通じて、
知識の共有化を行っていますので、
いついかなる時も破折に関しては、
確認するように心がけています。

"すべては患者様のために"

今後とも、よろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2013.11.20更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

皆さんは、根管貼薬という言葉を
ご存知でしょうか?

聞き慣れない言葉だと思います。

根管貼薬とは、消毒薬を根管内に
1週間程度入れる事で、
根管内を殺菌消毒することです。

根管貼薬は、毎回の根管治療における流れの中で、
必ず行うものです。

根管治療の原則において、細菌を減少させるには、
機械的拡大・化学的洗浄・根管貼薬の
3つがあるということは、
前々回のブログでBacterial reductionの話の中で
ふれたかと思います。
   

根管貼薬には、一般的に水酸化カルシウムを
使用します。

       

貼薬的用途において水酸化カルシウムを
使用する理由というのは、

下記の5つになります。

1)根管拡大後の残存細菌の根絶

2)根尖歯周組織の炎症の消退

3)根管内容物の病原性の不活化

4)仮封材からの微少漏洩に対するバリアー形成

5)根管内を乾燥状態に保つ
  排膿があるときなどに有効

水酸化カルシウム製材は、
これらの目的をある程度満たすと同時に
組織為害性も少ないことから、
根管貼薬的な用途において注目されています。

また、根の先端から出てしまっても、
体液や血液などに混ざると
炭酸カルシウムにかわるので、
それほど大きな問題にはならない
と言われています。

ただし、このような欠点もあります。

1)難治性の原因になっているE.feacalis や
カンジダといった菌には効果が期待できない

2)5~10分ぐらいの短い時間での
薬としての効果はない

3)薬の届かない場所への効果はない

それでも、根管貼薬としての水酸化カルシウムは、
必要不可欠と言えるでしょう。

このような論文データがあります。

一週間程度、貼薬すると細菌が大幅に減少している
というものです。
   

根管内を空にするのは、やはり良くありません。

仮封(仮のフタ)がしてあっても、
細菌の漏洩は起こります。

ハートフル歯科でも、水酸化カルシウムを用いて
根管貼薬を行うようにしています。

"すべては患者様のために"

今後とも、よろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹

2013.11.15更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は、歯科医師雑談会について
書きたいと思います。

毎週、金曜日のお昼にドクターだけで
ミーティングを行っています。

これを我々は、
「歯科医師雑談会」と呼んでいます。

   

主には、理事長の下田先生がいろいろなことを
講義して下さっております。

セレックのことや、
その他治療で気付いたことなど、
ドクター間での治療内容の統一を図っています。

それ以外にも、ホームページやパンフレットなどの
打ち合わせも行っています。

実は、ホームページやパンフレットなども
ドクターが患者さんに分かりやすく
伝わるように、常に新しくするように
心がけて作成したりしています。

そして、その歯科医師雑談会の中で、

私も根管治療の講義などを
させていただいております。

最近、また根管治療の講義を
させていただきました。

内容は、

①Bacterial reductionについて

②作業長神経終末の位置決定について

③作業長幅径について

Bacterial reductionについては、
前回のブログで書かせていただきました。

そこで、今回は②の作業長神経終末の
位置決定について
ふれてみたいと思います。

そもそも根管治療とは、
根の先のどこまでをきれいにして、
根管充填するものであるか、
皆さんご存知でしょうか?

実は根尖というのは、

・解剖学的根尖(Major Apical Foramen)
→歯そのものの先端

・レントゲン的根尖(Radiographic Apex)
→レントゲン写真で見える根の先端

・根尖最狭窄部(Apical Constriction)
これら3つがあると言われています。
   

では、どの位置を根管治療時に
作業長(根の長さ)の終末位置とするのが
良いのでしょうか?

結論から言いますと、一般的には
"根尖最狭窄部(Apical Constriction)"の位置を
作業長の終末位置とするのが
良いと言われています。

つまり、根管充填後のレントゲンを見て、
根尖ジャストまで
薬が入っているということだけをみて全てを
判断してはいけないということです。

なぜならば、それは解剖学的な構造を
壊していることに他ならないからです。

我々は、レントゲン以外に何をもって
作業長というものを決めているかと言いますと、
電気的根管長測定器(第3世代以降)というものを
使って、根の長さを決めています。
よく治療中に、ピ、ピ、ピーっと音が鳴っている
器械がそうです。

   

電気的根管長測定器の根尖(Apex)の値は、
正確です。

我々は、Apexの値からマイナス1mm引いた値を
作業長として根の中を拡大・形成して
掃除していきます。

医療というもの全てがそうだと思いますが、
医療は科学的根拠に基づき
精密でなければならないと
常々思っています。

ハートフル歯科でも、
全てのドクターがそのように行うように
日々診療にあたっています。

"すべては患者様のために"

今後とも、ハートフル歯科を
よろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹