本山先生エンドマスターへの道

2015.04.26更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

日本臨床歯科CAD-CAM学会
関東甲信越支部が主催する第1回支部講演会
「増加する歯根破折歯への予防」と題しまして、
眞坂先生の講演を聞いてきました。

眞坂先生は、
「歯根破折歯の接着治療」の第一人者です。

5月末には、眞坂先生のハンズオンセミナーにも
参加する予定です。

「増加する歯根破折歯への対応」ということで、

①歯根破折歯の接着保存と破折を予防し、
  同時に失活歯の治療効率を上げる。
②i-TFC根築1回法
③オールセラミックスによる純接着ブリッジ

そして、これ以外にも医院運営などについても
講演して下さりました。

   

眞坂歯科医院の月の初診の6~7割は
破折症例とのことでした。
その内の2割は、やはり保存不可能なものも

あるそうです。

ハートフル歯科でも、歯根破折のため
止むなく抜歯になるケースは結構あります。
私も、実際に根管治療で来院される患者さんに
破折の場合は保存不可能と伝えてきました。

しかし、眞坂先生の講演を聞いて
抜歯しなくても接着保存により残せる歯がある
ということを教えていただきました。

また、メインテナンス時において
初期段階で見つけてあげることで、
保存の可能性が高まるとも仰っていました。

眞坂先生の診療理念は、
「一歯一生、一生一歯」

一本一本の歯が生涯に渡って維持できるように
全力を尽くすということだそうです。

破折歯治療は、歯牙形態・破折形態・歯周組織の
破壊状態で難易度が変わります。

治療の基本は、
・根管と破折間隙の細菌除去
・破折間隙の接着封鎖
・破折歯片の接着固定維持

そして、やはり診査・診断が大事になります!

術式としては、
破折片の分離がなければ、口腔内接着直接法。
その後、経過が悪ければ、フラップオペを

行います。
もしくは、再植を行います。
破折片の分離があれば、口腔外接着再植法。

ここまでのお話でもかなり興味深いのですが、
今回の講演で一番の衝撃は、
i-TFC根築1回法という方法です。
根充と築造を1回で行います。

   

スーパーボンドは、根管充填材に最適であると
仰っていました。

スーパーボンドの最大の特徴は、
"重合特性"にあります。

一般的な化学重合型レジンの場合、
臨床において治療する歯に
わずかに残存する水分などが邪魔して
隙間ができやすいと言われています。

しかし、スーパーボンドは違います!

キャタリストにより水と空気に反応して
重合する重合触媒「TBB」を採用しているため、
歯の窩洞壁面部分の水分などに反応して
重合が始まります。

つまり、隙間ができにくくしっかり接着できる
ということなのです。


実は今回、ハートフル歯科における破折症例を
眞坂先生に見ていただく機会を得られまして、
ハートフル歯科代表として、野田先生が
発表することになりました。

急遽、私と野田先生の二人で症例発表用に
お粗末ですが、プレゼンテーションを
作成しました(笑)

   
    症例発表を行う野田先生です。
    かなり緊張されてました・・・(笑)


   
    午後は、眞坂先生がマイクロスコープを

    使用して破折歯への対応として、

    模型を用いてデモを行って下さりました。


有意義な講演も終わり、夜は懇親会となりました!
他の受講者の先生方ともいろいろとお話を聞くことができました。

   

   
    こちらは懇親会のゲストとして、
    素敵なオペラを聴かせていただきました。
    とても素晴らしい歌声に懇親会は
    大いに盛り上がりました!!

    素敵な夜をありがとうございました。


眞坂先生は、今回の講演で医院運営についても
お話していただきました。
その中に、破折してしまった歯を救うことも

そうですが、根底はやはり患者さんに寄り添った

医療を行うということが、患者・スタッフ・医院の

3者のHappinessにつながるということに

改めて気づかされました。

理事長の下田先生がいつも我々に

伝えてくれていることです。

今回の「破折歯への対応」について、
ハートフル歯科でもよく吟味して
臨床に取り入れていくことができるように
頑張りたいと思います。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

   

投稿者: 本山 直樹

2015.04.10更新

こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

エンドブログもついに50回目となりました!

記念すべき50回目は、「隔壁」について
書きたいと思います。

根管治療で一番大事なことは
何でしょうか?

ラバーダム防湿です!

初診で来院される患者様には、
必ずラバーダム防湿の重要性を
説明します。

しかし、根管治療の多くは
再治療(根管治療のやり直し)が
ほとんどです。

その場合、歯には土台が入っており
被せ物が入っています。

被せ物をを除去すると、
当然残っている歯牙、
残存歯質量は少なくなっているわけです。

少ない残存歯質に、
ラバーダムはかかりません。

それでは、どうすればいいのでしょうか・・・

このような時は、残っている歯牙に
レジンを盛り足すことで、ラバーダムが
かかるようにします。

これを、「隔壁」と言います!

別の角度からお話すると、
隔壁の作れない歯は、
根管治療や最終的な被せ物のことまで
考えた場合に保存不可能な歯と
言わざるを得ません。

それでは、実際に隔壁を作成している様子を
ご覧下さい。

下田先生が隔壁を作成しているところです。
患歯は、右下の一番奥の歯です。

   
   隔壁作成時には必ず、ズーというホース状の
   防湿装置を使用します。


   
   レジンを盛り足しているところです。


   
   隔壁が作成されました。


   
   ラバーダムがかかるようになった状態です。


ハートフル歯科では、根管治療を行う際には
必ず隔壁作成を行います。

隔壁は根管治療の一つのステップと言えます。

隔壁はより良い状態、無菌的環境を作るための
大事な事前処置なのです。

"すべては患者様の笑顔のために"

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 本山 直樹